Perfume『⊿(トライアングル)』初聴

トライアングル(初回限定盤)

トライアングル(初回限定盤)

傑作。アルバムに収められたシングル以外の新曲が総じて良い。その方向性がシングル曲と乖離しているため、アルバム一枚としてのまとまりに欠け散漫な印象を受けるのは残念。野球オタでもある僕的に例えると、前作の『GAME』が四番打者ばかりを集めた読売巨人軍のようなアルバムだったのに対し、今回は一番、二番から九番までバランスをとろうとはしている、ただしFAで取った高給取りの選手(=シングル曲)の配置が難しいよね、といったところか。でもチームとしての戦力は負けてない。

シングル入れないで、全部新曲でもよかったんじゃない?でもそうなると、アイドルのアルバムじゃないし、J-POPのアルバムでもなくなるだろうな、とは思う。自分のCD棚だと砂原良徳のアルバムの隣りにおきたい感じ。

  • 「edge」の新mixがえらいことになってる。既存の2パターンの「edge」があるからこそ成立するmixで、明らかに「これやりすぎでしょ!」と笑ってしまう。でも超カッコいい。「願い」も何か装飾過多だった。オーケストラアレンジいらない。
  • 「I still love U」について。80年代J-POP。初回版付属PVといい、発注段階からそういう指定があったんじゃないかなと思った。ベタに!とにかくベタに!

あと、もはや「近未来テクノポップ」じゃないことは確か。