「Perfumeインタビュー」『ROCKIN'ON JAPAN 2009/07月号』を読んで1。

http://d.hatena.ne.jp/aerodynamik/20090621/p2

なんというか超ロキノン。全然ニューアルバムへのインタビューじゃないな、とは思うが、密度が濃く、今後のターニングポイントになるかもしれない重要なテキストである。いくつか書きたいことはあるけどとりあえずひとつ目。

のっち「私もやっぱ、辛いときもあるんですけど、辛いとき辛いって考えると、もっと辛くなるって思う人なんですよ」
あ〜ちゃん「ほんまそう、そう思うよ」
のっち「そうなんです。だからあんまりそういうこと考えないです。もしこうだったらこうかもとか、あんまり・・・」
あ〜ちゃん「そうかもね、のっちね。でも、逃げすぎとるときはすっごいあると思う。そういうの考えないようにしとるっていうのを出しすぎとるとき、こっちがいらいらする」
のっち「そうなんや(笑)」

これは、あ〜ちゃんによるのっちへの「私を助けて」と言うSOSの言葉と読んだ。

――では、次に大本さんを紹介して下さい。
あ〜ちゃん:多分、優しいと思います。
――多分ですか…。
一同:(笑)。
あ〜ちゃん:長所って難しいね。多分「もういいや、どうでもいいや」みたいな所が良くない時もあるけど、何でも「いいよいいよ」みたいな感じに受け止めてくれるから、楽というのはすごくあると思う。結構サバサバしているから多分、好かれると思うんですけど。
のっち:全部、多分…。

以前からあ〜ちゃんはのっちについて同じことを語っていた。ただこれは、長所でもあり、だからこそこれまであ〜ちゃんは強いて変化をのっちに求めることはなかった。だが、それではもうだめなのだと、あ〜ちゃんは言う。それはつまり、「私と一緒に考えて」というメッセージなのだが、のっちはそれに気づいているのだろうか。起こされたテキストでは細かいニュアンスは分からないが、「そうなんや(笑)」という返事を見るとあやしいなあ、と思う*1

追記。なんか、昔ロッキング・オン・ジャパンで読んだアジカン初期の後藤のインタビューを思い出した。考えすぎる後藤と考えない天才の喜多との関係性。

*1:のっちらしい返事だとは思うし、インタビューが深刻にならないよう配慮したのかもしれないが