三沢光晴のこと。

1993年の夏。飲み会があって酔っ払ってアパートに戻り、つけたテレビの画面に釘付けになった。男が、執拗にもう一人の男を後ろに投げ捨てる。ぐったりとした相手の体を引きずり起こし、さらに投げる。絶叫するアナウンサーの声。とにかく僕はびっくりして「なんだこれは!」と思った。

以来ずっと三沢のファンで、最初の出会いがプロレスとして最高の試合*1だっただけに長い間プロレス熱をこじらせてしまった。ほんと、つい4,5年前まで”ノアだけはガチ”だと思ってたし。僕の中では、プロレス=三沢だった。

小橋が太陽だとしたら、三沢は地球だったのだと思う。まさかそれが失われる日が来るなんて。まさに今、地に足が着いていない気持ちだ。

*1:1993.7.29三沢vs川田:三冠統一ヘビー級選手権